アニメーション大国といわれる日本。現在は、アニメーションという文化を、自覚的、確信的に将来にわたって発展させていくべき時期を迎えています。それには、作家・監督のみならず、コンテンツ企画や事業スキームを設計する
プロデューサーの役割がたいへん重要です。
メディアミックスや国際共同制作などグローバルな展開を見せるアニメーション界にあって、コンテンツ制作ひいては、
日本のアニメーション界に対してどういうビジョンを描き、どういう事業を展開し、どういう人材を育成していくか、
まさに今に生きるプロデューサーたちが取り組まなければいけない問題だと考えます。
東京藝術大学大学院映像研究科では、このような趣旨にのっとり、2009年より第一線で活躍するプロデューサーたちをお招きし、公開講座を行っています。これまでに内外の10名のプロデューサーがご登壇され、それぞれのプロデュースセオリーを論じていただきました。
2011年度もますます多彩な講師陣が登場します。この公開講座が、現役プロデューサーおよびプロデューサー志望者、
そしてコンテンツリーダーたちに明日へのビジョンを与えるものになれればと思っています。
( 企画・モデレーター 岡本美津子/東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授 )
NHKプロデューサーとしてデジタルアート作品の公募番組「デジタル・スタジアム」や、データ放送、インターネット、携帯コンテンツの開発などを行う。 2007年から同大学院にて企画プロデュースの研究、教育を行う。
2010年4月からNHK Eテレで毎週月~金放送中の「2355」「0655」のプロデュースも手掛けている。