2011年4月に、放送開始から50年を迎える「NHKみんなのうた」。そのアニメーション制作者にはそうそうたる名前が連なっており、ある意味、短編アニメーション作家の才能を開拓してきたプログラムともいえます。インキュベーションとしての放送番組およびテレビメディアが果たすべき役割とは何でしょうか。また、50年という継続した蓄積を持つコンテンツを、今後、将来に向けてどう生かしていけるのか、その課題と可能性についても議論します。
飯野 恵子 プロフィール: 日米の大学で比較演劇・舞台芸術・映像論を専攻。帰国後、NEPにて国際音楽イベント制作・運営、世界20カ国の長編映画の企画開発支援に関わり、’01年より「みんなのうた」担当。大きな古時計・りんごのうた・ぼくはくま・おしりかじり虫・魔法の料理などを手がける。気鋭の若手映像作家の発掘を積極的に行い国内外の映像祭などで数々の賞を受賞。’09年同番組初の舞台『ハーイ!グラスホッパー』(主演:高見のっぽ)では脚本・演出を手がけ、’10年、厚生労働省社会保障審議会推薦 児童福祉文化財に指定、各地で上演。