近年、国家的な産業としてアニメーション産業を育成する国々が増え、そこでは国家規模で資金的、施設的助成や育成への援助が行われています。ところが「監督だけは育成できない」という声をよく耳にします。企画のオリジナリティや映像クオリティへのこだわり。脚本、音響、そしてアニメーターなど、アニメーション制作に関わる多くのスタッフへのリーダーシップ。それらを兼ね備えたアニメーション監督を、今後も輩出し続けるためにはどうすればよいのか、その時のプロデューサーの役割はどうあればよいのでしょうか。
石井 光久 プロフィール: 1958年生まれ。大学卒業後、竜の子プロダクションに入社。1987年、独立し創業。主なプロデュース作品として、劇場「機動警察パトレイバー2 the Movie」(’93)、劇場「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」(’95)、劇場「人狼 JIN-ROH」(’00)等がある。