2018.7.18
2018.7.18
コンク中世芸術・文明欧州立文化センター、フォントヴロー修道院文化センターの所長を歴任し、現在研究期間「NEFアニメーション」事務局長で、ラディスラス・スタレヴィッチやエミール・コールなど初期のアニメーションの先駆者たちの再評価にも貢献し、「アニメーション・ビヨンド・リアル」や「アニメーション作品100選」著者もあるアニメーションの研究家のグザヴィエ・カワ=トポール氏をフランスからお迎えして、フォントヴロー修道院文化センターでのアニメーションの構想に特化したアーティスト・イン・レジデンスを紹介いただいた。
11年に渡る修道院での活動で生まれた短編アニメーション上映と並行して、アニメーションのアーティスト・イン・レジデンスの役割と機能の現状を具体的に示唆する実利的に有意義な講座となった。
学生向けには、エミール・コール、ラディスラフ・スタレヴィッチ、ポール・グリモー、ルネ・ラルー、ミッシェル・オスロらフランスアニメーション映画史での重要な監督を紹介しながら歴史的発展と美学的発展の要点についての講義をいただき、2000年代のフレンチタッチと呼ばれるフランス製作の長編アニメーションの流行までつながる大きな歴史の流れと現状を俯瞰した。
(山村浩二)
グザヴィエ・カワ=トポール 公開講座第29回
「コンテンポラリーアニメーション入門」
7月15日(日)16:00~18:30
来場者総数:93名
一般客数:88名
関係者数:5名
上映作品(予定):「ルミナリス」(フアン・パブロ・ザラメッラ、2011)、「チューリエン、烏の物語」(スリーズ・ロペズ、アニエス・パトロン、2015)、「ニーナ」(マリア・クルケル、エマニュエル・エリア―、2015)、「座る男/マン・オン・ザ・チェア」(チョン・ダヒ、2014)、「インポッシブル フィギュアズ アンド アザー ストーリーズ II」(マルタ・パイェク、2016)、「クモの巣」(ナタリア・チェルヌショーヴァ、2016)
学内特別講義「フランスアニメーション映画史」
7月17日(火)14:15~17:30
参加学生:11名
参加教員:2名