2019.7.9

7/7クィア ・アニメーション上映会201Q満員御礼

2019.7.9

7/7クィア ・アニメーション上映会201Q満員御礼

7/7に東京藝術大学馬車道校舎で開催されました「クィア ・アニメーション上映会201Q」が無事終了いたしました。

超満席できちんとしたお席に座っていただけない方もでるほど盛況でした。ご来場くださったみなさま、応援してくださったみなさまありがとうございました!

今回のイベントでは「クィア 」の意味を、ジェンダーやセクシャリティに関する規範に抵抗し、異性愛規範や性科学における前提の見直し、男/女、異性愛/同性愛、正常/異常などの二項対立的な分類を問い直す、という意味でとらえ、その点において示唆に富む近年制作されたアニメーション作品を集め上映しました。

上映とトークのワンセットで二部構成で、短編アニメーション14作品の上映を行いました。日本プレミアの作品も3作あり、トーク部分では手話通訳、作品には日本語字幕をつけました。
二部トーク冒頭には「何度でも忘れようの監督のしばたたかひろさんが舞台挨拶をしてくださいました。

▼トークでは本日のゲスト名古屋大学人文学研究科ジェンダー学分野教の松下千雅子先生(上)にお越しいただき、企画者の矢野ほなみ(下)と上映作品の話を交えながらご著作『クィア 物語論』のお話を伺いました。

▼司会進行は今回運営でご助力いただいたノーマルスクリーンの秋田祥さんにお願いしました。秋田さんには大変大変お世話になりました!

トークのキーワードとして「アウティング/クローゼティング」、「解釈共同体」「隠されたコード」などいろいろ出てきましたが、トークを交えることで作品への理解も深まり、クィアな作品とどう向き合っていけるのか、アウティングに頼らないクィア ・リーディングなど、これから考えていくヒントが散りばめられていた様に思います。

今回のイベントをきっかけにしてさらに議論や考えを深めていけたらと思います。

商業の分野ではなく、個人主義によって作られた「クィア 」なアニメーションをまとめて観ることのできる機会はなかなか少なく、それならやってしまおうと開催した運びですが、多くの方々に足を運んでいただいたことでそのニーズも明らかになりました。

 

▼アンケート用紙の代わりにポストイットで感想・コメントいただきました。

改めましてご来場の皆様、手話通訳/スタッフの方々、助成をいただきました藝大フレンズ・東京藝術大学ダイバーシティ推進室・東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の皆様ありがとうございました。

また第二回を開催できるようがんばります〜。

文:本学教育研究助手 矢野ほなみ
撮影:劉軼男