修了制作展概要 修了制作展趣旨 修了制作展の見どころ 映像研究科アニメーション専攻とは
※東京藝術大学校舎での作品上映は終了いたしました。 修了制作展概要
修了制作展趣旨2008年4月、東京藝術大学大学院映像研究科に新しく設置されたアニメーション専攻。その第一期生がこの春、専攻初の修了制作展を開催することになりました。彼らは修士課程の2年間、アニメーションとは何か、芸術におけるアニメーションの位置づけ、アニメーションである必然性、などアニメーションで表現することの意味を問うてきました。そんな濃密な時間を経て、それぞれがアニメーションに対して出した答えとして、この修了制作展があります。 彼らは、この修了展をきっかけとして世界に飛び出していく卵たちです。国立大学初のアニメーションに特化した専攻の若者たちが一体どのような作品を作ったのか。独自の世界を追及したアニメーション創造の軌跡を見ていただき、日本のアニメーションの将来を感じていただければと思います。
修了制作展の見どころ期待される、第一期生の作品とは近年日本のアニメーションは世界で高く評価されていますが、アニメーションそのものに対する認識や見通しは未だに曖昧なままです。そんな中、東京芸術大学大学院映像研究科では、国立大学の大学院として初のアニメーションに特化した専攻を設置し、世界を視野に入れた短編アニメーションの制作に重点をおいた教育を行ってきました。個々の作家のイメージ世界を鋭く表現し、個性やメッセージをより凝縮して伝えることができるのが短編アニメーションです。アニメーション専攻の第一期生が企画・制作し、表現を深く追求した、これらの短編作品群は、そんなアニメーション本来の強みに加え、新しい表現の開拓や映像への果敢な挑戦を感じることができます。若い作者たちのオリジナリティとエネルギーに満ち溢れた作品群は、アニメーション界に大きな波紋を投げかけることでしょう。
さまざまなアニメーションのかたち今回の上映作品は素材、手法、ジャンルもそれぞれ異なり、実に多彩なものとなっています。鉛筆、油彩、水彩、クレヨン、粘土、人形、実写、CGなどさまざまな素材、画材を使用し、企画を何度も練り直し、それぞれが独自のアプローチで作品を作り上げています。作者ひとりひとりの個性と彼らが考えるアニメーションの形がそこに表出されています。
作品とともに原画、人形なども展示期間中は作品上映だけでなく、それぞれが制作の過程で使用した原画や人形、絵コンテ、構想メモなどを展示します。作品だけでなく、その背景や制作した作者自身の考えなどもあわせて紹介します。作者がそれぞれの作品完成にたどりつくまでの過程や、独自の手法などをこの展示で理解していただけるはずです。作者の過去の映像作品や、ポートフォリオ等も展示する予定ですので、あわせてご覧ください。
映像研究科アニメーション専攻とは2005年に学部を持たない独立研究科として、横浜校地を開設し、映画専攻を設置。2006年メディア映像専攻設置。そして、2008年にアニメーション専攻が設置されました。アニメーション専攻では、革新的なアニメーション表現や新たな教育•研究や事業スキームの創造を目指し、「つくる」ことを主体としたカリキュラムにより、次世代のリーダーの育成に努めています。
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