修了制作展 作品情報
第一期生修了制作作品 第二期生一年次修了制作作品
第一期生修了制作作品
安西 奈々
四ッ谷いろは
06分32秒
「ちょいとでました四ッ谷でござい」って、街である「四ッ谷」さんが、ただ動きたくない理由を季節のせいにして狸寝入りをしているお嬢さんを、街へと連れ出した!
そしてお嬢さんは、不思議な世界に少しずつ入り込んでいく。
監督:安西 奈々 / 声:神田 山陽 / アシスタント:中村 由尚・羽根田 充弘 |
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石井 寿和
賢者の贈り物
12分48秒
O・ヘンリーの同名小説の映像化。マジシャンのジムとその妻デラのクリスマスの物語。
自慢の長い髪を売ってジムの懐中時計に合うチェーンを買うデラ。夜、変わり果てたデラの姿に言葉をなくすジム。泣き出したデラにジムがプレゼントを渡すと……
監督:石井 寿和 / 音楽:余田 有希子 / ナレーション:清川 元夢 / 声:山村 さやか、阿部 安朗 |
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大見 明子
収集家の散歩
06分13秒
ある日のある収集家の散歩。自分のマンションを出て、ぶらっと近くの公園を散歩する。公園に行くと、歩きながら何気なく見たものが、次々にに頭の中に集められていく。
日常の中で私たちが目にしたものは、どのように記憶の中に集められていくのだろう。
監督:大見 明子 / サウンドデザイン:Taro Peter Little |
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北村 愛子
服を着るまで
09分17秒
私たちは、朝起きて、服を着た瞬間から社会システムの中で生きていくのである。それが正しい世界なのかどうかはわからない。そこから逃れようとしても、いつかは戻らなければならない。
監督:北村 愛子 / 音楽:松岡 美弥子 / 効果:宮澤 詩織 / 声:銀木 沙織 |
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銀木 沙織
指を盗んだ女
4分15秒
ある日、母親の手を離した子供が指を奪われる。母の愛情が別の側面を見せるとき、
子供の指は幼虫になって手のひらを離れて行く。2人の関係は誰にも知られる事なく、家は2人を隠す様に佇んでいる。指を奪われた子供はどのように成長するのだろうか。
監督:銀木 沙織 / サウンドデザイン:宮岡 和寛 |
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田中 美妃
つままれるコマ
6分40秒
人生を親につままれて成長してゆく僕。親の行動に左右された受動的な僕の生き方。
お父さんがサイコロを動かし、お母さんが僕をつまみ上げ、僕は進んでゆく。
その家族の仕組みはいつまで続けられる事ができるのか。僕はついに切り離す事を決断する、、、。
監督:田中 美妃 / 音楽・音響監督:長島 みのり / 効果:三浦 美穂 |
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永迫 志乃
強迫的な秩序についてのカエル
04分05秒
仲間のカエル達を整列させることに執着する一匹のカエルの話。
社会を構成する要素のひとつである「整列する、させられる」という関係性に注目し、その中で予定外の出来事が起きた場合の混乱、収束を描いた。
監督:永迫 志乃 / 音楽:磯崎 祥吾 / 効果:堤 裕吏衣 |
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野中 晶史
CLIMBER
05分49秒
長く長く続く岩の柱があった。クライマーがその柱をひたすら登っていく。
彼ら1人1人が積み重ねの象徴である。
彼らは何らかのゴールを目指して上へ登るわけではない。登り続ける事自体が目的でありその行為にゴールは無い。
監督:野中 晶史 / 音楽:村上 史郎 / 効果:高橋 享平 |
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松井 久美
PapA
03分45秒
光と物体が存在すれば、そこに必ず影が出来る。
先に影を見つけたとしたら、光を遮っている物体が存在していることが証明出来る。
もしもその影が消えてなくなったとしたら…物体も消滅したと考えるべきで、それが現実なのである・・・。
監督:松井 久美 / 音楽:村上 大輔 / 演奏:杉原 加恵 |
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三角 芳子
Googuri Googuri (グーグリィ グーグリィ)
08分22秒
女の子の想像の話。
「ぐーぐりぃ ぐーぐりぃ」はおじいちゃんと女の子の間だけでわかる秘密の言葉 。おじいちゃんは時に山のようであり、樹や海のように思えたり、そこから女の子の想像は鳥のように無限の想像の世界を自由にはばたいてゆくのです。
監督:三角 芳子 / 音楽:横山 夏子 / 声:通畠 寿里、古川 タク |
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和田 淳
わからないブタ
10分00秒
家の前にとても大きなブタがいる。その家には人間が住んでいる。みんなブタのことを知っているし、ブタもみんなのことに気づいているが、それぞれどれくらいにどんなふうに知っているかは判らない。
お母さんもお父さんのことが判らない。
監督:和田 淳 / カラーデザイン:尼子 実沙 / サウンドデザイン:高橋 享平 |
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第二期生一年次修了制作作品
アニメーション専攻第二期生の一年次修了制作作品も併せて上映いたします。
植草 航
やさしいマーチ(パイロット版)
1分16秒
主人公が怪獣という運命と対峙する話です。
小学生、高校生、大学生、それぞれの時代ごとに見て来た記憶を主人公は具現化し、それを武器にして怪獣に近づこうとします。
今回のパイロット版ではその中の高校生のパートを切り取り制作しました。
監督:植草 航 / 音楽:木本 圭祐・西田 修大・金川 卓也 |
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大川原 亮
Walls
5分40秒
男が歩いている。町は雑踏に満ちている。男は絶えきれず耳を塞いだ。すると雑踏は消え、真っ白な何も無い空間に舞い込んだ。他者のいないその空間では、自分自身を確認出来る物は何も存在せず。男の存在は無に還ろうとしていた。彼はそこを脱出しようともがき始める。
監督:大川原 亮 / 音楽:村井 智 / 音響:黒岩 若菜 |
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奥田 昌輝
くちゃお
3分40秒
ガムを噛むことが生きがいの小学生くちゃおはクラスの嫌われ者。みんなで風船を一斉に飛ばしても、くちゃおは風船を手放さない。学校からの帰り道、風船ガムを噛み出すと空想の世界に入っていく。持っていた風船が顔になりガムを噛みだすと、様々なものに変化していき、空想は飛躍していく。そこへ鳥が飛んできて・・・
監督:奥田 昌輝 / 音楽:松岡 大祐 / 効果:高橋 享平 / 声:倉持 裕志郎 |
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金原 里紗
赤い魚
4分50秒
ある、雨の日のこと。
バス停で、少年はバスから降りてくる誰かを待っていた。
ぴちゃ、ぴちゃん。
少年が足元をみると、雨が水たまりで跳ね、同時に波紋をつくっていく。
じっとその様子をみていると、赤い魚のようなものが飛び跳ねたようにみえた。
見間違いかと思い、水溜まりのなかをのぞいてみると、赤い魚が泳いでいた。
監督:金原 里紗 / 音楽:桝田 侑作 / 効果音:大江 拓二 |
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河野 亜季
A brightening life
8分1秒
ここは地下。上には行き交う人々。私はホームレス。
地下にはゴミ袋がすんでいる。
ゴミ袋が様々な経験を通じて新たな命に生まれ変わる物語。
監督:河野 亜季 / 音楽:村上 史郎 / 音響:高橋 享平 |
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河野 宏樹
宵がつぶやく
4分5秒
宵がせまり、公園には街灯が灯った。それに、蛾が街灯に向かって飛んできた。蛾は、動きを止めた。
街灯の下に、暗闇の中から人の形をした遊具が現れる。街灯下に他の遊具も集まりだした。
そのなかに子供が迷い込む。その瞬間、街には灯りがともり始める。灯りが増えると、
遊具は止まってしまう。街灯の明かりは消えていた。
監督:河野 宏樹 / 音楽:葛城 梢 |
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柴田 千晶
ジージとバーバ
4分43秒
おじいちゃんの通夜の日。
おばあちゃんは部屋で一人、おじいちゃんとの想い出がつまったアルバムを眺めている。
「バーバは悲しいの?」という孫の言葉にもおちゃらけた元気な姿で答えるおばあちゃん。
眠りにおち、おばあちゃんは夢を見る。
そこで一人の男性と出会い、ある約束を交わす。
それは、おじいちゃんとおばあちゃんが初めて交わした約束だった。
監督:柴田 千晶 / 音楽:甘糟 亮 / 効果音:中田 路子 |
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渋田 直彰
うわの空からかえってくる
2分48秒
会話に興味を持てない主人公は空想の世界に入り込んでしまう。時々気になる話題を聞きつけて会話に帰ってくるが、会話は噛み合ない。何度か繰り返すうちに空想の中がとても空虚な物に感じるようになる。そんな中、会話によって変化していく人と人とのつながりの面白さに気づく。主人公はみんなの会話に戻る事にする。
監督:渋田 直彰 / 音楽:比良 彩那 / 効果音:今村 秀隆 |
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宋 永盛
PART BLUE
4分15秒
青色が動き出す。
青色は上の世界へ向かって上昇していく。青色は緑色を経て黄色い色を生み出すが、不安な状態は続く。
青色と黄色い色の間のバランスをとるために赤色が登場する。この三つの色は一つになり、上昇は極限に達すると境界線を超え、白い円になって終わる。そして最初の状態に戻る。
監督・音楽:宋 永盛 |
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秦 俊子
安息の場所
5分10秒
主人公の男は昔会社をクビになり、今はうさぎの着ぐるみを着て風船を配る派遣のアルバイトをしている。男は着ぐるみによって自分自身が見えないことからの優越感を持ち始め、次第に着ぐるみの中の居心地がよくなり、着ぐるみを着たまま生活するようになる。そしてついには着ぐるみと一体化して外へ出られなくなってしまう。
監督:秦 俊子 / 音楽:根木 真梨沙 / 音響:高橋 享平 |
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深瀬 沙哉
少女考
2分34秒
老人は、昔を思い出し一人の少女を作り出そうとしていた。
少しずつ機械で肉体を与えられ体が出来上がっていく少女人形老人にとって、その少女人形は純潔な物として作られるが、作り上げられていく少女はそうではないと否定する。
少女人形は、これは私ではないと自ら崩れさる。
監督:深瀬 沙哉 / 音楽:羽深 由理 / 効果音:宮澤 詩織 |
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牧野 惇
穴
6分56秒
男の腹には穴が空いていた。その穴を埋めるためか分からないが、男は机から生えてくる食べ物を食べ続けていた。しばらくすると急に食物が消失し、机から生物が生えて走り去る。男はその馬を殺し、その死体を腹の穴に詰めた。穴は半分だけ埋まり、男は机に戻り食事を再開しようとした。だが、男が食べ物を口にした瞬間、何かが動き出す。
監督:牧野 惇 / 音楽:村上 史郎 |
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