2018.12.12
2018.12.12
公開講座 OPEN TRADITION 2018
鉛筆1本の線から生まれたアニメーション–森康二の足跡-
日本のアニメーション世界に貢献した東京藝術大学卒業生にスポットを当てた『OPEN TRADITION』。今回、最終回として森康二・もりやすじ(1925~1992)を取り上げた公開講座を12月9日に開催いたしました。
森康二は日本動画株式会社でアニメーターとして活動を始め東映動画株式会社設立時、第一作の実験的短編『こねこのらくがき』、日本初の劇場長編アニメーション映画『白蛇伝』を始め、名だたる作品群に加わり小田部羊一(第1回講師)、高畑勲、宮崎駿らにも多大なる影響与えました。 第1部に東映動画版第1作「長靴をはいた猫」(1969)35mmフィルム上映。第2部では東映動画時代その指導を受けた小田部羊一氏、ひこねのりお氏(第3回講師)を迎え、当時の森の作画に関わる話を聞き、ご長男である森淳氏、森の出版を多数手がけるアニドウなみきたかし氏、そして当時の様子を知る写真家南正時氏を迎え、既存の記録にとどまらず多方向からの視点でクリエーター・森康二の足跡をたどりました。 来場者は138名を超え、会場は中継会場を含め満員となり、
大盛況のうちに幕を閉じました。
■登壇者
小田部 羊一
ひこね のりお
南 正時
森 淳
企画協力:なみき たかし
企画・進行:伊藤 有壱
2018年12月9日(日)
開場 13:00-
第1部:13:30-15:00 上映「長靴をはいた猫」(1969)
第2部:15:30-17:30 トークステージ「アニメーター森康二の足跡」
主催:東京藝術大学大学院映像研究科・横浜市文化観光局
協力:ANIDO・東映アニメーション