東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻 第十四期生修了制作展

Echoes of Memory

I heard the echoes of memory from the painting I had drawn unconsciously.

制作秘話

この作品を作りたいと思ったきっかけ

去年の夏休みに帰国する前、親と電話しました。母親が「実家の住宅が古く、売りたいなぁ」と言った時、私はぜんぜんわかりませんでした。しかし、私が実際に何年ぶりかに家に帰った時、目の前のこの家は、私の記憶における自分が成長した場所とは全く違うことに気づきました。団地の周りには壊れた施設があちこちにあります。長く空いていたので、家にもゴキブリが見えます。記憶と現実の違いを強く感じました。
この後、「記憶は個人を定義する」という言葉を見ました。もう少し考えると、記憶は個人を定義していると共に、記憶も個人で飾られているでしょうか。それなら、誰が記憶を定義しますか?そういう問題を持って、この作品を作りました。

苦労したこと

抽象的で曖昧な記憶を表現すること、断片的な記憶を組み合わせること。

今までと違ったところと挑戦

実写映像の参考がない状態で、初めて長回しに挑戦しました。とても大変でしたが、楽しかったです。

次の目標は?

アニメーションにおいて、自分の関心の領域で研究し、博士になること。