ぼくがこわい黒いものThose Scary Black Things
新海 大吾SHINKAI Daigo
ぼくには怖いものがあります。一つは夜の海。二つめはお母さんのお腹の中の、もうすぐ生まれてくる妹。だって、中がどうなっているのかわかんないんだもん…
The sea at night. The sister in my mom's belly. (She's coming out soon.) These two things scare me. Why? Because I don't know what's inside them...
制作秘話
この作品を作りたいと思ったきっかけ
きっかけは二つあります。海の事と妹の事です。
僕は海が好きです。ですがそれと同じくらいの海が怖いです。そして海に入った事がありません。この話をすると「いや、入ってみなよ」とか、「入ってみたら大した事ないよ」みたいな事を多くの人に言われます。そんなこと知らん。怖いもんは怖いんだわと思い海の怖さの作品を作ろうと思いました。
そしてもう一つ妹の話です。長女が愛情が奪われると思い、生まれたばかりの次女を見て殴った。と言う話を祖母から聞いていた母が僕の妹が生まれる時に僕が妹を殴るんじゃないかと怖くて心配しながら出産を迎えました。そして実際に妹との初対面の時の僕の反応は「かわいい!!!」だったそうです。
この二つの話が自分の中で繋がった気がしたのがこの作品を作ろうと思ったきっかけです。
苦労したこと
夜はちゃんと寝る事とご飯をしっかり食べる事です。
あとは水の表現です。
一年次制作で水を使わず水を表現する事に魅力を感じ、素材探しから動きの探求など苦労しましたがそれ以上に楽しい時間でした。
今までと違ったところと挑戦
今までは色々な素材の組み合わせで作品を作ってきましたが、この作品では使っている素材をほぼ粘土にしました。少年が見ている世界感をうまく表現できた気がします。素材を統一した事によってなんかいい感じに見えます。
挑戦した事は、この学校に入学してからアニータキリさんの作品に影響を受け、マルチプレーンで制作をしてきました。マルチプレーンでしかできない事とできない事、奥行きやライトの角度カメラの位置などまだまだわからない事が多く1カットごとに挑戦でした。
次の目標は?
アニメーションで生活していくことです。