監督=臼井 聡美／音楽•効果=横山 夏子

通りすがりのねずみが、たまたま見つけた小さな劇場でねじ巻き式の人形の女の子に恋をするお話。

監督=金原 里紗／音楽=駒井 一輝／音響=椎葉 爽

大切にしていたはずの母との思い出と、おまじないを忘れてしまったマリー。ある日夢の中でくるみ割り人形と出会い、ふしぎな世界へ迷い込む。

監督=今林 由佳／音楽=大野 茉莉／音響効果=鈴木 勝貴

血液は巡る。入れ替わりながら、わたしたちに静かに今を与える。だれに気付かれずとも、みゃくみゃく。引き継いでいく、みゃくみゃくと。

監督=仲本 有里／音楽=佐藤 亜矢子／音響=椎葉 爽

路地の中の不思議な出来事。路地裏には、表には無いものが沢山ある。路地裏では、表では起こらない事が沢山起こるかもしれない。

監督=中村 仁美／音楽=櫻井 美希／音響=橋本 優

歩いたり、車に乗ったり、電車に乗ったり、色々乗り継いで、きつね達は年に一度集まる。

監督=有吉 達宏／音楽=富川 いず美／音響=小田 将大

四年程前に青梅を散策中に直径30cm程の石が気になり拾った。石の含むイメージを辿り、どこに行き着くのか試してみたくなった。

監督=河井 ゆう美／音楽=前村 晴奈／効果音=黒岩 若菜

トンボの標本を通して描かれる２人の少年の話。少年が見ているのか見られているのか、これはトンボが見た夢なのか、誰がトンボなのか、生きているのか死んでいるのか。ただ"彼"の手は温かい。

監督=久下沼 朱紗／音楽=直江 香世子／音響=岩永 史弥

深い森の奥、花園の中にいる花の精。彼女たちは朝日とともに目覚め、歌を歌い、お菓子を食べ、おしゃべりしながら暮らしていた。そんな彼女たちのもとに突然彼が来て…。

監督=奥下 和彦／音楽=羽深 由理／効果•音響=滝野 ますみ

しりとりで表現する、ある１日のお話。言葉でつながっていく１本の線のイメージの連鎖が、物語を紡ぎだす。

監督=川口 恵里／音楽=松本 紀子／音響=黒岩 若菜

部活中の10分休憩の過ごし方。そもそも、みんなただの肉だもの。靴も靴下も脱いで、足の指の間を風が通り抜ける事の清々しさに喜びを。

監督=キム・ハケン／音楽=小鷲 翔太／音響=高橋 郁美

もうここにはいられない。明日の朝、ここを出なければならないのだ。ピエロは遊園地の住人である少女、おかま、軍人、犬のところを訪ね、何とかみんなをメリーゴーランドに間に合わせるよう急がせるのであった。

監督=宮﨑 しずか／音楽=趙 ウンビョル／音響=佐藤 咲月

キドモモドキは、まわりに擬く（もどく）性質をもつ。人目を気にして姿形を環境に合わせる。なにに擬くのか。擬くことで何が起こっていくのか。キドモモドキは一生擬きつづけるのか。

監督=池 亜佐美／音楽=池 亜佐美

大いるかいたわる小うさはふえる。なでられ大いるかねむりにつくか。うなりとうごめく陰陽のなかで、今日もたくさんのひとびとが、良いねむりにつけますように。

監督=廣安 正敬／音楽=前村 晴奈／音響=黒岩 若菜

未来の地球のどこか、外に自由に出ることができなくなってしまった状況の中で暮らす姉と弟。遊びに出たくて仕方がない弟、事態を憂慮する姉。暗く閉ざされた部屋で、二人はそれぞれに思いを巡らせる。

監督=村本 咲／音楽=平井 快武／音響=中谷 希美

5時のチャイムとともに遊びの時間はおわり、遠ざかっていく遊びの時間と、これから家で待っている夜ごはん。そのあいだにある、何とも言えない時間帯。

監督=久保 雄太郎／サウンドデザイン=富川 いず美、中野 麻里

不意に石けりを始めた少年。石を蹴るという単純な遊びではあるが、それほど簡 単にはいかない。自分で決めたルールの中で葛藤する。

監督=キム・イェオン／音楽=窪田 薫／音響=小田 将大、高橋 紗知

妄想に苛まれながら、自らの病気を絵で表現するK。夢の中で額縁を見つけ、作 品を作る事が自分の運命であると信じる。

監督=川上 彩穂／音楽=班 文林／音響=佐藤 咲月、野田 麻奈美

朝起きて、したくをして、バスを待って、電車に乗って、学校に行って、また帰りま す。わたしがぐるぐる考えたり、泣いたり、寝たりしている間にも、毎日はするする と過ぎて行きます。

監督=岩瀬 夏緒里／音楽=松本 紀子／音響=佐藤 咲月

暗い箱の中、赤・青・緑の小人たちはテレビという工場で働いていた。自分が何 者かを知らずただ黙々と労働を繰り返す中、自分を見つけてしまった小人のミド リは一人自己の創造を始める...。

監督=宮澤 真理／作曲=江崎 文武／サウンドデザイン•録音=Shaun O'Brien

流行らない普通のパン屋さんの配達中に起きた不思議な出来事。それがきっ かけで、町一番のパン屋さんに。でも、それは誰にも言えない秘密。

監督=澁谷 岳志／音楽=白山 智丈／音響=黒岩 若菜

男は歩く。姿は不安定に揺らぐ。世界は主観とも客観ともつかない。身体は断片 的に切り取られる。それをつなぐのはイメージの力によってだろう。

監督=小野 ハナ／音楽=櫻井 美希／音響編集=橋本 優

ある日ペットの魚から「家を出て行く」と言われた少年。「約束した」と言う魚に従 い渋々海へ向かう。道中の思い出話は、一緒に過ごした時の間に少し噛み合な くなっていた。

監督=当真 一茂／音楽=堀口 明日香／音響・効果=椎葉 爽

夕暮れの公園にて一人で遊ぶ少女。そこに突然、一風変わった綿アメ屋さんが 現れ、不思議な綿アメを作りだす。綿アメは次々に色々な動物へと形を変えてい き、少女は幸せなひとときを過ごす。

監督=大城 良輔／音楽=伊東 珠里／音響=中谷 希美

学校、家、いつも孤独な主人公。ある日、学校の帰り道にみつけた空き地で自分 だけの「街」を作ろうと思つく。その様子を見ていたある少年が、主人公のマネを し始める。

監督=中野 咲／音響=平井 快武

"人は痕跡を残しながら生きている"ということをテーマに、一枚の紙に鉛筆で 描いたり消したりを繰り返し、その跡を残しながら動く抽象アニメーション。

監督=岡本 典子／音楽=額田 大志／音響=福島 綾音

ママとパパは、お腹の中にいるちびちゃん(赤ちゃん)を想像する。羊水で満たさ れたそこは、まるで宇宙。ちびちゃんはお腹の中を冒険しているのだ。

監督=小谷野 萌／サウンドデザイン=高橋 郁美／音楽＝伊藤 隆行

ある春の夜、「かみさま」とすれ違った。あれは猫だったのか人だったのか、ある いはうたた寝の一瞬に感じる気配だったのかもしれない。けれど、彼らは確かに そこに居て、いのちの循環をささやかに祝っていた。

監督=春成 つむぎ／音楽=林 洋介

コップの中の飲み物や液体が弾けたり、広がったり、混ざったり、あふれたりする 様を表現したアニメーション。

監督=若井 麻奈美／音楽=直江 香世子／サウンドデザイン=黒岩 若菜

コーポにちにち草に住む、くま、どんぐり、エビフライ、老眼鏡。お話は初夏から冬 の朝まで。それからまたずっと先、いつか今日を振り返るその日まで。