9.17[Sun]
開催概要
我々の同時代にどのようなアニメーション作家が、どのような意識で作品を制作しているのでしょうか。短編アニメーションは常にアニメーション映像の可能性の最先端を走っています。 しかし、実際に製作者や観客の興味の増幅ほど、短編アニメーションを見て知る機会は増えてはいません。まずその基礎知識を共有して、コンテンポラリーアニメーションの見取り図を描くことがこの公開講座の目標です。
東京藝術大学大学院映像研究科では、世界的に「いま」を象徴する作家の作品の鑑賞を中心に、講義を公開で行います。
現代ポルトガルを代表するレジーナ・ペソア監督は、主に版画で用いられる版を彫って描くエングレービング技法で短編アニメーションを制作しています。
第38回講座では、寡作ながら、高い完成度のある彼女の4つの作品の制作プロセスを紹介します。
第38回講座
エングレービング技法のアニメーション:石膏からピクセルへ
こちらのイベントは終了しました
開催日時
日 時: 9月17日(日) 午後4時30分〜午後6時00分
開場時間: 午後4時00分〜
※終了時刻は予定になります。講座により短縮や延長することもあります。
参加費: 無料
事前申込不要(当日受付/先着順90名)
当日午後3時30分より受付にて整理券を配布いたします。
※新型コロナウィルスの状況によって収容人数を変更する場合がございます。
悪天候などにより来場者の安全性確保を優先し開場時間が前後する可能性もありますのでご留意ください。
満員の場合には立ち見スペースが無いため、会場の中に入れない場合があります。
映像中継は行いませんのであらかじめご了承ください。
主催:東京藝術大学大学院映像研究科、横浜市にぎわいスポーツ文化局
上映作品
講師: レジーナ・ぺソア
Regina Pessoa

1969年、ポルトガルのコインブラ出身。ポルト大学芸術学部で絵画を学ぶ。数々のエングレービング手法を使ったアニメーション作品を制作・監督。これらの作品は世界中で評価されており、アヌシー国際アニメーション映画祭、サウス・バイ・サウスウエスト、アニー賞など、主だった国際映画祭で軒並み受賞している。2016年、ドイツ・フィルムアカデミーバーデン=ヴュルテンベルクの上級講師着任。2018年、映画芸術科学アカデミー(米)会員。
ペソアは、映像作品だけでなく、イラストや絵画でも独創的なビジョンを展開している。現在は、次作映画『MOTHER
FACES』をCiclope Filmes
Studioにて開発中。同スタジオはパートナーのアビ・フェイジョ氏と共同経営しており、二人で運営しているCasa
Museu de Vilar(映像博物館)の敷地内に所在している。
企画・講師:山村浩二
Koji Yamamura
東京藝術大学大学院映像研究科
アニメーション専攻教授

「頭山」(2002年) が第75回アカデミー賞にノミネート、アヌシー、ザグレプ他6つのグランプリを受賞、「今世紀100年の100作品」の1本に選出される。「カフカ 田舎医者」 (2007年) がオタワ他7つのグランプリを受賞、アニメーション作品の受賞は130を超える。世界4大アニメーション映画祭すべてでグランプリを受賞した唯一の監督。2021年、過去25年間の優れた世界の短編監督25人のトップ2に選出。川喜多賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞、紫綬褒章受章。米国アカデミー賞(映画芸術科学アカデミー)会員。
アクセス
会場: 東京藝術大学大学院映像研究科 馬車道校舎 大視聴覚室
(みなとみらい線「馬車道駅」5・7番出口を出てすぐ)
〒231-0005 神奈川県横浜市中区本町4-44