制作秘話BEHIND THE SCENES
Glass and KumoGlass and Kumo
リ シテイLEE Tzuting
GlassとKumoは深い愛で結ばれたが、それは永遠には続かなかった。その後の長い年月の中で、命の繋がりと別れをGlassは少しずつ理解していく。
Glass and Kumo shared a deep love but it did not last forever. In the lifetime that followed their parting, Glass gradually comes to understand the cycles of union and separation that one encounters in life.
台湾台東市出身。台湾台北実践大学デザイン学院卒。2022年に東京藝術大学大学院映像研究科入学後、インディペンデントアニメーションの制作を始める。
Born in Taitung City, Taiwan. Graduated from the Department of Communications Design at Shih Chien University in Taipei. Began creating independent animation since entering the Department of Animation at Tokyo University of the Arts Graduate School of Film and New Media in 2022.
制作秘話
この作品を作りたいと思ったきっかけ
私は台湾の田舎で育ち、18歳で故郷を離れて一人暮らしを始めました。引っ越すたびに街は大きく新しくなりますが、その冷たさも増していきます。友人は入れ替わり、価値観の違いに戸惑いながら、家族と最後にお正月を過ごしたのは6年前だと気づきました。
新しい出会いと別れを繰り返すたびに、とても苦しく感じます。認めたくはありませんが、私は寂しいのです。より発展した街に行くほど、本当に私を愛してくれる人たちから遠ざかっているように感じます。それでも、故郷には仕事がなく、壊れかけた夢を抱えながら遠くへ進むしかありません。帰省するたびに、故郷がどんどん見知らぬ場所に変わっていくのを感じます。
それでも私は気づきました。別れとは、完全な消失ではないということを。宇宙はまるで大きなパズルのようであり、私たちはその一片に過ぎません。同じ要素が形を変え、姿を変えながら、この世界に存在し続けているのです。
別れを受け入れるのはまだ難しいですが、私の手はもう動き始めました。手が描きたいものを自由に描かせることで、私にとって最大の慰めとなっています。
苦労したこと
一年をかけて考えた脚本は締切の直前に変えました。時間的に苦労しました。でも描いた時結構スムーズに描けて、勇気を出した変えて良かったと思います。パステルを人生初めて触り、手描きアニメーションも初めてです。色々初めてのことですが、本当に楽しかったです。
今までと違ったところと挑戦
初めて脚本を考えなくて感情に流されて描きましたが、逆にきちんと伝えなかったモノがあるかもしれません。それでもいいです。それの方が面白いです。
次の目標は?
物語より「感情」だけ描いてみたいです。もっと時間をかけてゆっくり作って、触ったことない材料を沢山使って遊びたいです。
最後に一言
楽しく自分らしく生きることが大事です!楽しくないと意味がないです!