およそ120年前、「動くイメージ」の具現化の為に数々の試行錯誤を経て「映画技術」が発明されました。それは芸術というよりまだ見ぬ最新の表現として、事実を映す報道的要素から科学、絵画、トリック、など様々な分野へと進化していったのです。「創造的衝動」はいつの世でも常識を破壊して新しい表現を産み出して来ました。その衝動をかなえる「技術」をも産み出しながら...
本講座では イシュ・パテル氏をお迎えします。氏は芸術としてのアニメーション作家を多く輩出したカナダ国立映画制作庁(National Film Board of Canada)において、在籍していた1970年代を中心に最も活躍した作家の一人であり、氏の出身地インドなどの東洋哲学思想を反映したショートアニメーション作品を多数制作、国際的に高い評価を受けています。
着彩粘土やビーズ等、従来アニメーションに使われることなかった素材を用いて独自の美学世界の可視化に成功した稀有な表現者であるパテル氏の貴重な作品群の時系列の上映、それに続くパテル氏自身と、モデレーター山村浩二(本学教授)による作品世界への深遠なアプローチを試みます。
日時|2018年3月10日(土)
13:00 | 整理券配布 |
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15:00 | 開場 |
15:30〜16:45 |
「イシュ・パテル監督 作品上映」 |
15分休憩 | |
17:00〜18:30 | 第二部「講演:イシュ・パテル監督による作品解説」 |
入場|無料 先着80名(事前申込不要)*当日13時から会場入口にて整理券配布
会場|東京藝術大学横浜校地馬車道校舎(みなとみらい線「馬車道駅」5、7番出口すぐ)
主催|東京藝術大学大学院映像研究科・横浜市文化観光局
連携|フォト・ヨコハマ2018
【東京藝術大学130周年記念(公式プログラム)】
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻では2008年 開設以来、横浜市文化観光局と連携・協力して文化芸術創造都市づくりを推進し、その一環として地域貢献事業に取り組んでおり、 公開講座等を開催しています。本講座では、「映画」「最新映像技術」「アニメーション」ジャンルで突出した創造事例を取り上げ、 創作者と接することで、来場者や未来を創造する在校生との接点を再認識する、アニメーションをふくめた映像芸術の総合体系と、その革新を見いだす試みを提案します。
大学院映像研究科は、2005年に学部を持たない独立研究科として横浜校地を開設し、映画専攻を設置。2006年メディア映像専攻設置。そして2008年にアニメーション専攻を設置しました。アニメーション専攻では革新的なアニメーション表現や新たな教育・研究や事業スキームの創造を目指し、「つくる」ことを主体としたカリキュラムにより、次世代のリーダーの育成に努めています。
カナダ国立映画制作庁(NFB)にて、25年間に渡り数々の優れた短編アニメーション作品を制作。また、NHKやイギリスのチャンネル4との共同制作も行っている。英国アカデミー賞(BAFTA)やアカデミー賞短編アニメーション賞への2回のノミネート、ベルリン国際映画祭の銀熊賞、アヌシー国際アニメーション映画祭のグランプリやモントリオール世界映画祭のグランプリなど世界中で数多くの受賞。南カリフォルニア大学映画芸術学部及び、南洋理工大学での教員。南洋理工大学内に実験的アニメーションに向けた立体(コマ撮り)アニメーション施設を設立。米国アカデミー賞(映画芸術科学アカデミー)会員。
東京藝術大学 横浜校地 馬車道校舎
〒231-0005 神奈川県横浜市中区本町4-44
みなとみらい線「馬車道駅」5、7番出口すぐ
TEL : (開催前)045-227-6041
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E-mail : contact★animation.geidai.ac.jp ※★→@に変換