コンテンポラリーアニメーション入門 — 東京藝術大学大学院 映像研究科 公開講座「馬車道エッジズ」
第1回講座 2009年7月18日(申込受付:6月20日から7月11日)開演:午後6時から午後7時30分(約90分)受付:午後5時から

クリス・ヒントン/ Christopher Hinton1952年カナダ、オンタリオ州のガルト(現ケンブリッジ)生まれ。カナダ有数のアニメーション専攻があるシェリダン大学で学び、その後、インディペンデント、コマーシャル、NFBでの作品制作などさまざまな形態でアニメーション制作を行う。当初は伝統的なカートゥーン・スタイルを用いていたが、とある家族の死と生の流転を描く『フラックス』(2002)において、なぐり書きのようなスタイルを採用、突如の変貌を遂げる。その後、魚釣りにでかける家族の日常を描く『ニブルス』(2003)でアカデミー賞ノミネート。プロットのあるこれらの作品と並行して、『Xマン』(2002)『cNote』(2004)といった、抽象とも具象とも判断のつかない実験的な(それでいてエンターテインメントでもある)作品群も発表。現代カナダを代表するアニメーション作家。
【主なフィルモグラフィー】
『ブラックフライ』(1991) 、1994『ウォッチング・ティーヴィー』(1994)、『フラックス』(2002)、『Xマン』(2002)
『ニブルス』(2003)、『cNote』(2004)

マルコム・サザーランド/ Malcolm Sutherland1979年カナダ、アルバータ州カルガリー生まれ。軍隊入隊、天文学の勉強、家具作り、インドでの修行など様々な経験を経た後、カルガリーを本拠とするアニメーション・スタジオ兼教育施設「クイックドロー・アニメーション・ソサエティ」にてアニメーションを学ぶ。その後モントリオールに移りNFBの若手育成プログラム「ホットハウス」に参加、現在に至るまでインディペンデントでの制作やNFBとの共同制作を精力的に行っている。広島国際アニメーションフェスティバルにてデビュー賞を受賞した『バードコールズ』やNFBのプロデュース作品『フォーミング・ゲーム』などの抽象作品と同時に、コミカルなキャラクターの登場する具象作品もまた制作している。
【主なフィルモグラフィー】
『偽の聖人』(2003/「ホットハウス1」から) 、『バードコールズ』(2006)、『フォーミング・ゲーム』(2008)、
『天文学者の夢』(2009)

聴講:無料 事前申込制先着80名まで。
申込・お問合せ:東京藝術大学大学院
映像研究科アニメーション専攻
問い合わせメールアドレス
ca2009☆animation.geidai.ac.jp

講師:山村浩二(アニメーション作家、東京藝術大学大学院教授)
1964年生まれ。東京造形大学絵画科卒業。多彩な技法で短編アニメーションを制作。『頭山』がアニメーション映画祭の最高峰、アヌシー、ザグレブ、広島をはじめ6つのグランプリを受賞、第75回アカデミー賞にノミネートされる。また『カフカ田舎医者』がオタワ、シュトゥットガルトほか7つのグランプリ受賞。国際的な受賞は60を越える。世界各地で回顧上映、審査員、講演多数。
主催:東京藝術大学大学院映像研究科 共催:横浜市開港150周年・創造都市事業本部 協力:アニメーションズ 馬車道エッジズPRODUCE 現代映像プロデュース論
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