監督:岡本 典子／音楽：小鷲翔太／音響：鈴木勝貴

男たちの筋肉、闘争心、衝突、勝負

監督:川上彩穂／音楽：前村晴奈／音響：椎葉爽

彼は毎日の生活をあたりまえのように過ごす。食事をして服を着て今日も出かける。

監督:当真一茂／音響：橋本優／音楽：小鷲翔太

パモンとは、頭の毛を自在に操り、胸毛でコミュニケーションをとる、摩訶不思議な生き物である。この物語は、パモンの何気ない一日を覗いたものである。

監督:朱彦潼／音楽：堀口明日香 ／音響監督：福島綾音

父は4才の娘ヌヌに牛乳コップに牛がいるという嘘をついた。ヌヌはそれを信じて牛乳を飲み干すが、牛はいなかった。常に色々な嘘をつく父を、ヌヌは段々信じられなくなっていった。

監督:中野咲／音楽：直江香代子／サウンドデザイン：滝野ますみ

大人になる瞬間の不安定さ、葛藤、喜び。子守唄と鼻唄のあいだ。男の人と私のあいだ。それは過ぎてしまえば忘れてしまうほんの一瞬のささやかな揺らめき。その瞬間をずっと忘れませんように…。

監督:キム・イェオン／音楽：窪田薫／サウンドデザイン：小田将大

美術大学の女子学生ギルティは、学業を怠け罪悪感に苦しむ。そして家族やキリスト教のことで迷い、別れた彼に買った小さなプレゼントも受け取ってもらえない。

監督:岩瀬夏緒里／音楽 : 窪田薫／音響 : 佐藤咲月

なまずは海に帰ることが出来ない。川の中州に取り残された大きななまずは、故郷の思い出が詰まった舟の中で小さななまずと共にひっそりと生きていた。

監督:宮澤真理／作曲：牧野まき央／サウンドディレクター：鈴木勝貴

郊外のひっそりとした家の古風なキッチン。定例の晩餐会の準備が進む中、新しい命の誕生が騒動と革新を運んでくる。そして旅立ち。見送る側も、かつて自分が同じように旅立った日を思い出す。

監督:小谷野萌／音楽：額田大志／サウンドデザイン：富川いず美

「ミセス・カバゴジラには足のかたちも、腕のかたちも、そっくりおなじの娘がいた」母子はいつでも一緒だったが、母の入院をきっかけに娘は過去を思い、そしてすこし先のことを考える。

監督:久保雄太郎／音楽 : 櫻井美希／サウンドデザイン : 高橋郁美

8秒のフレームとフレームの間を創造し広げていく。経過ではなく、膨張や、拡大といった意識で。その分だけ8秒が豊かになっていく。

監督:小野ハナ／音楽：對馬樹／サウンドデザイン：髙橋紗知

家の中には二人きり。父の死体と二人きり。記憶も理想も現実も、澱みの下に沈んでる。みんな独り。みんな孤独。

監督:大城良輔／音楽：江﨑文武／音響：今村秀隆

気になる物を写真に収め、それをもとに絵を描くことが好きな男子中学生。いつもの帰り道、好きな女の子が男子生徒と一緒にいるところを目撃する。彼の妄想と現実のバランスが常に変化していく。

監督:若井麻奈美／音楽：直江香世子／サウンドデザイン：大杉拓真

ひとりぼっちではいられなかった子供に向けて。または、年をとってひとりぼっちでいる覚悟を忘れてしまったときに。

監督：中内友紀恵／音楽：小西由華／サウンドデザイン：大江拓二

男は逃げたかった。気づかないでいたかった。けれども全て分かってしまった。

監督：koya／音楽：櫻井 美希

丸、点、線等の記号が集まり"くま"の形になる。”くま”は具体的な場所を求め歩き始め、森の中で他の動物達と出会う。私達は”くま”と他の動物達との関係性から物語を見出そうとしてしまう。

監督：石谷恵／音楽：ぬかたまさし／音響：蓮尾美沙希

くだらない事で喧嘩をして兄を突き飛ばしてしまった直子。大人気無いと分かっていたがつい家を飛び出した。

監督：オウ・イコン／音楽：平井快武／音響：大杉拓真

朝ごはんを食べている少年のスプーンが床に落ちてしまい、それを拾おうとした瞬間に異世界に放り込まれてしまう。そして、少年のスプーンを取り戻す冒険が始まる。

監督：足立靖明／音楽：木本圭祐／音響監督：滝野ますみ

四方に拡散する有象無象とタイツ男のダンスについて。

監督：山下理紗／音楽：山下理紗

物語に使用されない仕様は飼養され、そしてまた破棄される。これは、来なかった世界を待つ一瞬の主人公がニューロンを駆け巡る、追憶の再現である。

監督：円香／音楽：小林有毅／音響：高橋紗知

湖畔に住む象と女の夫婦が離れも近づきもせず繰り返す日常。過ぎた時間の痕跡が見慣れた風景を覆い尽くしてゆく。矛盾や秘密を抱えつつも寄り添って暮らしている夫婦に、ある日事件が起こるが…。

監督：坂上直／音楽：玄済一／サウンドデザイン：安田拓郎

骸骨は赤い糸に操られ、粘土はその骸骨に纏わり付く。私たちはどれだけ自分の意志で行動しているだろう？そして何によってそれは妨げられているだろう？。

監督：菅谷愛／音楽：BACON

少年を丸吞みする大きな魚がいる。少年は自分を餌にして漁をする。少年は大きな魚を食べる為に船を出す。

監督：田村聡和／音楽：BACON

tumblrを眺め、移ろい、流れていく感覚と気配の記録。

監督：米谷聡美／音楽：越山布美佳／音響：野田麻奈美

幼い少女は生まれたばかりの妹に母親を奪われてしまったと思い、その嫉妬心から妹を暗闇の中へと隠してしまう。

監督：山羊／音楽：伊東珠里／音響：今村秀隆

工場や廃棄物に囲まれた水辺に白いかえるがいる。かえるは同じ水辺に住む金魚の事を愛している。しかし金魚の様子が最近おかしく、かえるは心配する。

監督：幸洋子／音楽：阿部壮志／サウンドデザイン：滝野ますみ

隣のクラスの担任のばんの先生が、ある日突然頭をそってきた。生徒たちにハゲと冷やかされるばんの先生。そんなばんの先生がある日気球に乗り飛んでいってしまう。その後のことは誰も知らない。

監督：ししやまざき／音楽：ししやまざき

心がああと言えば体はいいと言う。そのような取り違えや一致のあいだを、さまよいながら振る舞い続け、その踊りが、私の一生を構成していく。

監督：佐藤美代／音楽：森脇涼／サウンドデザイン： 鈴木勝貴

女性の見つめる窓から複数の窓への移ろいが、様々なシーンを回想する。メタモルフォーゼする窓の世界は、移動し、拡張し、映し、保管し、時には照らす灯台のような存在となる。

監督：武田浩平／音楽：江崎文武／音響：富川いず美

うち沈み、外界と隔たりを感じる心は水中に漂う感覚と似る。男の心象風景である水中と、現実の浜辺での出来事。